素材が強い業種です
製造業は、SNSの素材という点では有利です。巨大な機械が動く、金属が削られる、材料が形を変える。日常では見られない光景なので、それ自体が見られます。
難しいのは「何を出していいか分からない」ことと、「誰に向けて発信するのか曖昧」なことです。この2つを先に決めます。
目的は採用に置く
BtoBの製造業が、SNSで新規取引先を直接取るのは簡単ではありません。発注は展示会、紹介、既存の取引関係で動くことが多いためです。
一方で採用には直接効きます。求職者は一般の人と同じようにSNSを見ています。会社名を知らないから応募しない、という状態はSNSで解消できます。まずは採用を目的にして、副次的に認知が広がる形が現実的です。
出す内容
1. 製造工程
材料から完成品になるまで。言葉より説明力があります。短く編集して、何を作っているかをテロップで補います。
2. 職人の技術
ベテランの手元、調整の精度、音で判断する場面。若手の「ここで覚えたい」につながります。
3. 自社製品が使われている場所
部品メーカーでも、最終製品が身近なものだと会社の見え方が変わります。「この部品が〇〇に入っています」は強い内容です。公開できる範囲で出します。
4. 働いている人の話
入社理由、1日の流れ、未経験から何年で何ができるようになったか。採用目的ではここが本命です。
5. 機械と設備
導入した機械、工場の規模。設備投資をしている会社だと伝わると、応募する側の安心材料になります。
公開してはいけないものを先に決める
この業種では必ず線引きが必要です。
- 取引先の名前、ロゴ、送り状、発注書
- 図面、仕様書、ホワイトボードのメモ
- 独自の工程、特許に関わる部分
- 検査データ、不良品
撮影前に、公開できる範囲を一緒に決めて、それが写らないアングルで撮ります。NDAがある取引先の仕事は、そもそも撮らない判断も必要です。
顔を出せない場合
手元と機械だけでも成立する業種です。技術が伝わる映像は、顔がなくても見られます。詳しくは顔出しできる人がいない場合をご覧ください。
プラットフォーム
採用目的ならInstagramを軸にします。工場の映像はTikTokでも伸びやすいので、同じ動画を両方に出す形が効率的です。使い分けはこちらに書きました。製造業の採用全体については製造業・BtoB企業の採用SNSにまとめています。