頼み方で、出たあとの表情が変わります
「ちょっとSNSに出てくれない?」と頼まれて、断りにくいから出る。この出演は、表情に出ます。見ている側に「やらされている」が伝わって、職場の雰囲気が悪く見えます。採用目的では逆効果です。
出てもらうなら、納得して出てもらう必要があります。頼み方が全部です。
伝える順番
1. 目的を先に
「なぜSNSをやるのか」を先に伝えます。「人が足りなくて、求人を出しても来ない。職場の実際を見せたら、分かって応募してくれる人が来ると思っている」。目的が分かると、自分の出演の意味が分かります。
2. 何を見せたいかを具体的に
「あなたの普段の仕事の様子を、そのまま撮らせてほしい」「入って半年でどう変わったかを話してほしい」。何をするか分からない状態で頼まれると、不安が先に立ちます。
3. 無理に出なくていいと明言する
「出たくなければ断ってほしい。評価には一切関係ない」。これを言わないと、断れません。言った上で出てくれる人が、本当に出てくれる人です。
4. 同意の範囲を決める
顔を出すか、後ろ姿や手元のみか。名前を出すか。どのSNSに出すか。本人が選べる形にします。
5. 退職後の扱いを約束する
「辞めたら投稿を非公開にする」。これを先に約束しておくと、安心して出てくれます。後から揉める原因にもなるので、書面やメールで残します。
断られたとき
受け入れてください。理由を聞き出したり、説得したりしないことです。出たくない人を出すと、本人にも職場にもよくありません。
出ない人の仕事は、別の形で紹介できます。手元、作業の様子、成果物。本人が映らなくても、仕事は見せられます。顔出しなしの作り方はこちらです。
実際には、最初は断った人が、運用が回り始めて「意外と悪くないな」と見ているうちに出てくれることがよくあります。待つことです。
出てくれた人への配慮
- 投稿前に本人に見せる。「これで出していいか」を毎回確認します。自分の映り方を自分で確認できると、安心が続きます
- 反応を共有する。「この投稿、保存が多かった」「見たと言って応募が来た」。出た意味が分かると、次も出てくれます
- 負担を増やさない。撮影は業務時間内に、普段の仕事の流れの中で。撮影のために残業させないことです
- 手当を検討する。出演が継続的になるなら、手当を出すのが筋です。金額より、評価している姿勢が伝わります
社内全体への共有
出る人と出ない人、紹介される部署とされない部署。温度差が生まれます。始める前に全社に目的を共有して、「出演は任意」「出ない人の仕事も別の形で紹介する」を伝えておくと、だいぶ和らぎます。詳しくはSNS採用の注意点に書きました。
社長が最初に出る
社員に頼む前に、社長が先に出ているかどうかで、頼みやすさが変わります。「自分も出ているから」と言える状態を作ってから頼んでください。社長の出方は社長が自分で出るべきかに書きました。