顔を出さなくても、人は伝わります
顔出しできる人がいない場合で5つの型を紹介しました。ここでは、実際にどう撮って、どう構成するかを書きます。
顔出しなしで一番の課題は、「誰がやっているか」が伝わりにくいことです。声、手の動き、話し方、場所。顔以外で人を伝える工夫が、全部の型に共通します。
型1:手元
撮り方
- スマホを胸の高さに固定して、自分の目線に近い角度で撮る(三脚かスマホスタンド)
- 手元が明るくなる位置で。窓を背にしない
- 作業音を活かす。包丁の音、工具の音、紙をめくる音は、それだけで見られます
構成
最初の2秒に、何をしているかが分かる一番動きのある場面を置きます。「仕込みの3時間を30秒で」のように、時間の圧縮が合う型です。
向く業種
飲食、美容、製造、建設、工芸、医療の処置準備。
型2:後ろ姿・引きの画
撮り方
- 人が映るが顔が判別できない距離で。3〜5m離れた引きの画
- 歩いている場面、作業している場面を横か後ろから
- 複数人が映ると、職場の雰囲気が出る
構成
職場の空気を伝える型なので、1日の流れや、スタッフ同士のやりとりに向きます。声を入れると、顔がなくても人が見えます。
向く業種
介護、医療、福祉、保育、オフィス、工場。利用者さまや子どもが写り込む現場で、同意の負担を減らせます。
型3:場所を主役にする
撮り方
- 入口から奥へ、一筆書きで歩きながら撮る(ジンバルがあると違います)
- 照明を全部つけて、片付けてから
- 朝の光、夕方の光で印象が変わるので、時間帯を選ぶ
構成
「どんな場所か」を見せる型です。ナレーションかテロップで、見てほしい点を補います。
向く業種
不動産、宿泊、クリニック、店舗、工場、オフィス。
型4:テロップ主体
撮り方
- 映像は風景、作業、商品、資料のアップ。内容と関係があればなんでもよい
- テロップで伝える内容を1画面1文で
- 音声はAI読み上げでも成立するが、本人の声があるほうが信頼される
構成
情報系の投稿に向きます。「この症状の原因は3つ」「未経験で入った人の1日」。最初のテロップで誰向けかを出します。
向く業種
医療、士業、BtoB、教育、知識を扱う業種全般。
顔出しありとの差を埋める工夫
- 声を入れる。一番効きます。話し方で人柄が伝わります
- 名前を出す。「スタッフの〇〇です」と名乗るだけで、匿名感が消えます
- 手に特徴を持たせる。同じ作業着、同じ道具。「この手の人」として覚えられます
- 段階的に出す。手元から始めて、横顔、最後に正面。慣れていく順番です
撮影の基本は共通です
型に関係なく、音・明るさ・手ブレの3つで仕上がりが決まります。スマホ撮影の基本にまとめました。