先に確認すること
外注先が止まった場合、最初に確認するのはアカウントの状態です。
- 御社のメールアドレスでログインできるか
- 二段階認証の端末は御社にあるか
- 外注先に付与している権限は何か
ここが全部「はい」なら、問題は小さいです。外注先の権限を外して、投稿を自社で続けるか、次の委託先に渡せます。
「いいえ」がある場合、アカウントの復旧から始める必要があります。手順は後述します。
ケース別の対応
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 連絡が取れない(2週間以上) | 権限を外す。素材は諦める前提で、次を探し始める |
| 担当者が辞めた(会社は続いている) | 後任と引き継ぎの打ち合わせ。品質が落ちるなら契約の見直し |
| 外注先が廃業した | 権限を外す。素材と契約書の控えを確認。再委託先への連絡 |
| こちらから契約を終える | 解約予告の期間を守り、素材の引き渡しと権限の削除を書面で確認 |
アカウントの権限を外す
- Instagram:Meta Business Suiteから外注先のユーザーを削除
- TikTok:Business Centerからメンバーを削除
- LINE公式:権限管理から運用担当者を削除
- パスワードを渡していた場合:パスワードを変更し、二段階認証を再設定
詳しくはアカウントの渡し方をご覧ください。
ログインできない場合の復旧
アカウントが外注先のメールアドレスで作られていて、ログインできない。この場合、各SNSのアカウント復旧手続きになりますが、本人確認が通らないことが多く、復旧できないことがあります。
復旧できない場合は、新しいアカウントを作り直すことになります。フォロワーと投稿は失われます。これを防ぐ方法は、最初から自社名義で作ること以外にありません。
素材の回収
契約で「素材と成果物は御社に帰属する」と決めていれば、引き渡しを請求できます。決めていない場合は交渉です。連絡が取れない場合は諦めることになります。
投稿済みの動画は、自分のアカウントからダウンロードできます(画質は落ちます)。元素材は戻りません。
投稿を止めないために
引き継ぎの間、投稿が止まるとアカウントの勢いが落ちます。
- ストーリーズだけでも社内で出し続ける
- 過去の投稿で伸びたものを、ハイライトや再投稿で活用する
- 次の委託先が決まるまで、月2〜3本でいいので社内で出す
次の委託先に渡すもの
- アカウントの権限(新しい委託先に付与)
- 過去の投稿の数字(インサイトは自社で見られます)
- 伸びた投稿と、その理由として考えていること
- 撮影の線引き(写さないもの、同意の範囲)
- 出演者の同意の範囲と、退職者の扱い
- 前の委託先の契約書の控え(同じ失敗を避けるため)
次の契約で決めること
同じことを繰り返さないために、次の契約では最初に決めます。アカウントの名義、素材の帰属、解約予告の期間、止まったときの連絡経路。項目は業務委託契約書で確認する項目にまとめました。