TikTokの採用での強みと弱み
TikTokはフォロワーが少なくても届く、拡散力の強いプラットフォームです。採用目的でも、工場や現場の映像が数十万回再生されることがあります。ただ、再生数と応募数は別の数字です。
デメリット1:見られても、覚えられない
TikTokは次々に動画が流れる設計なので、面白かった動画の投稿者を覚えていない、ということが普通に起きます。Instagramに比べてフォロワーとの関係が築きにくく、「この会社の投稿をまた見たい」になりにくいです。
採用は、何度も見て、調べて、応募する流れです。1回見て忘れられる構造とは相性が良くありません。
デメリット2:年齢層が若い
利用率が一番高いのは10代と20代です(30代以上の利用者も増えていますが、伸びる動画の型はまだ若い層向けが中心です)。新卒や若手の採用には合いますが、30代以上の中途、専門職の経験者を採りたい場合は、届く層がずれます。再生だけ増えて応募が来ない、という状態になります。
デメリット3:プロフィールが簡素
Instagramのハイライトのように、仕事内容・1日の流れ・募集要項を整理して置く場所がありません。興味を持った人が会社を深く知ろうとしても、その場で調べられません。外部リンクの設置にも条件があります。
デメリット4:炎上の広がりが速い
拡散力の強さは、批判にも同じように働きます。労働環境への指摘や言葉尻への反応が、数時間で数万人に届きます。対応方針を先に決めていないと、間に合いません。
デメリット5:ノリが求められる
TikTokで伸びる型は、テンポが速く、音楽やトレンドに乗せたものが多いです。落ち着いた雰囲気や専門性を売りにしたい会社だと、伸びる型と伝えたい内容がぶつかります。無理に寄せると、会社の印象が変わってしまいます。
向かない会社
- 30代以上を採りたい
- 専門職・資格職の経験者採用が中心
- 落ち着いた雰囲気、丁寧さを売りにしている
- 炎上時に即日対応できる人がいない
向いている会社
- 新卒・20代前半の採用が中心
- 現場の映像が面白い(工場、建設、調理、施術など)
- まず会社の存在を知ってもらうところから始めたい
現実的な使い方:TikTokで知らせて、Instagramで知ってもらう
TikTokを単独で採用に使うより、Instagramと組み合わせるほうが結果が出やすいです。TikTokで認知を取り、プロフィールからInstagramに誘導し、Instagramのハイライトで会社を深く知ってもらう、という流れです。同じ動画を両方に出せるので、制作の手間は増えません。
プラットフォームの選び方全体は使い分けの記事にまとめています。