会社紹介ムービーと採用ショート動画は別物です
採用動画というと、ドローンの空撮から始まって、社長のメッセージ、オフィス紹介、社員の笑顔、と続く3分のムービーを思い浮かべるかもしれません。採用サイトに置くならそれで構いません。ただSNSでは、最後まで見られません。
SNSで応募につながるのは、30秒から1分で、1つのことだけを伝える縦型の動画です。
1本の構成
| 秒数 | 置くもの | 例 |
|---|---|---|
| 0〜2秒 | 誰向けかが分かる一言 | 「病棟から訪問看護に移ろうか迷っている人へ」 |
| 2〜10秒 | この動画で何が分かるか | 「うちに来て半年の看護師の、実際の1日です」 |
| 10〜50秒 | 中身 | 時刻つきで1日を追う。本人の一言を挟む |
| 50〜60秒 | 次の行動 | 「気になることがあればDMで聞いてください」 |
最初の2秒で「自分には関係ない」と判断されると、残りは見られません。会社名、ロゴ、タイトル画面から始めるのは、この2秒を捨てることになります。
出演者
効く順に、入社1〜2年目の若手、現場のリーダー、社長です。意外に思われますが、社長は最後です。応募を考えている人が知りたいのは、自分に近い立場の人がどう働いているかだからです。
話し方は、流暢でなくて構いません。言い淀みや間があるほうが、作られていない感じが出て信用されます。台本は要点だけにして、言い回しは本人に任せます。
撮り方
画質はスマホで十分です。差が出るのは次の3つです。
- 音。一番大事です。騒がしい場所ではピンマイクを使うか、静かな場所に移動します。音が悪い動画は内容に関係なく離脱されます
- 明るさ。窓を背にしない。顔に光が当たる位置で撮ります
- 手ブレ。三脚か、机に置く。歩きながら撮るならジンバルを使います
縦型(9:16)で撮ります。横で撮ったものを縦にすると、画面の大半が黒くなります。
やってはいけないこと
- ロゴ・会社名・タイトル画面から始める
- BGMだけで、人が話さない
- テロップを入れない(音を出さずに見る人が一定数います)
- 1本に3つも4つも詰め込む
- 「アットホームな職場です」「やりがいがあります」などの抽象語で終わる
編集で見るところ
テロップは全セリフに入れます。切る場所は、言い淀みと沈黙です。ただし全部切ると機械的になるので、本人らしい間は残します。
テロップの自動生成はAIで時短できますが、どこを切るか、最初の2秒に何を置くかの判断は人がやります。詳しくはAIでSNS運用はどこまでできるのかに書きました。