金額を並べるだけの表が危ない理由
見積もりを3社集めて、月額を横に並べる。これだけだと、まず一番安いところが選ばれます。そして半年後に「何も変わらなかった」になります。
安い理由は、撮影や企画が含まれていないからです。その作業は消えるのではなく、社内に残ります。比べるべきは支出ではなく、社内の作業時間を含めた実質コストです。
並べる12項目
| 項目 | 見るところ |
|---|---|
| 1. 月額 | 税込みか、初期費用は別か |
| 2. 初期費用 | 何が含まれるか(設計、アカウント作成、LINE構築) |
| 3. 投稿本数 | 月何本。ショート動画かフィード投稿か |
| 4. 撮影の有無 | 含む/含まない |
| 5. 撮影の回数と場所 | 月何回、どこまで来るか、出張費は別か |
| 6. 企画・台本 | 代行会社が作るか、自社か |
| 7. 分析レポート | 何の数字を出すか、提案があるか |
| 8. 社内に残る作業時間 | 月何時間(ここが最重要) |
| 9. 最低契約期間 | 何か月、解約予告は何か月前 |
| 10. アカウントの名義 | 自社名義か、代行会社名義か |
| 11. 素材の帰属 | 撮影素材を解約後にもらえるか |
| 12. 実績 | 実際のアカウントを見せてもらえたか |
実質コストの行を足す
表の最後に、この計算を1行入れてください。
実質コスト = 月額 +(社内の作業時間 × 担当者の時給)
時給は、年収を年間労働時間で割った概算で構いません。年収400万円なら2,000円前後です。月20時間かかるなら4万円を足します。
この行を入れると、月10万円の契約でも社内に月40時間残るなら実質18万円で、社内の作業がほぼない月25万円の契約との差は7万円まで縮まることが見えます。稟議の資料としても、金額だけの表より通りやすくなります。
8番の聞き方
「社内に残る作業時間」は、見積もりには書いてありません。こう聞いてください。
- 撮影の素材は、どちらが用意しますか
- 毎月の投稿内容は、どちらが考えますか
- 弊社の担当者が、月にどのくらい動く想定ですか
「御社に合わせます」と答える会社は、決まっていません。「撮影日の半日と、月次報告の1時間です」のように数字で答えられる会社を選んでください。
3社で十分です
5社も6社も比べると、比較だけで1か月過ぎます。タイプの違う3社(投稿代行型、制作代行型、一気通貫型)を1社ずつ見れば、判断の材料は揃います。