発注する側から書きます
弊社は毎月100本以上のショート動画を作っていて、編集者に外注することもあります。スクール卒業生からの応募も受けます。その立場で、「案件紹介」の実態と、スクールを比べるときの見方を書きます。
「案件紹介」の中身は3種類
| 種類 | 中身 | 単価の目安 |
|---|---|---|
| 運営会社の下請け | スクール運営元が受けた案件を受講生に振る | 1本2,000〜5,000円 |
| 提携企業の案件 | 提携先から継続的に回ってくる編集案件 | 1本3,000〜1万円 |
| クラウドソーシングの案内 | 登録方法と応募文の書き方を教える | 自分で取る |
どれも「紹介あり」と書けます。嘘ではありません。ただ、「月30万円」になる紹介はほぼありません。月30万円は、1本5,000円なら60本です。
比較するときに見る4点
1. 紹介案件の単価と継続性
「紹介案件の平均単価はいくらで、何か月続くか」を聞きます。答えられないスクールは、紹介の実績が薄いです。
2. 卒業生の収入の分布
「卒業後半年で月5万円以上稼いでいる人は何割か」を聞きます。上位1人の数字は参考になりません。
3. 撮影の実習があるか
編集だけの人と、撮影もできる人では、発注側から見た価値が違います。撮影ができれば、企画から任せられるので単価が倍以上変わります。
4. ショート動画(縦型)に対応しているか
いま企業が発注する動画の大半は、Instagramリール・TikTok・YouTube Shortsの縦型です。横型YouTubeの長尺編集だけを教えているスクールは、求められるスキルとずれています。
発注側が本当に求めている編集者
指示どおりに切ってテロップを入れる人は、たくさんいます。単価が下がり続けている領域です。
単価が高いのは、次ができる人です。
- 素材を見て、どこを切れば伸びるかを判断できる
- 最初の2秒に何を置くかを、根拠を持って説明できる
- 伸びているアカウントを毎日見ていて、今の型を知っている
- 撮影もできる、または撮影者に指示が出せる
この人には、1本1〜3万円、月額で10〜30万円の継続案件が出ます。編集ソフトの操作は、ここでは前提でしかありません。
スクールに行かない選択肢
編集ソフトの操作は、無料の動画で十分学べます。差がつくのは「何を切るかの判断」で、これは実際のアカウントを回さないと身につきません。知り合いの店のアカウントを1つ、企画から撮影・編集・投稿まで3か月やってみる。その上で足りないところを学ぶ順番が、一番無駄がありません。
AIで編集が置き換わるかについてはAIでSNS運用はどこまでできるのかに書きました。テロップ生成は置き換わり、切る判断は残ります。